もともと会社の仕事で予算などの計画を作ることは多いです。
ただ最近診断士の仕事でも、創業支援や各種補助金申請等で、「事業計画」と向き合う仕事が幾つかありましたので、改めて気がついたことをまとめました。
予算策定時によく起きること
例えば予算策定などをしていると、大企業であれ中小企業であれ、時として数字遊びの様に感じることが往々にしてあります。
ボトムアップでまとめた数字が、結果トップダウンで大きく変わってくる、といった感じです。
そんな時には、どんなに精査して積み上げた数字も最後は自分の手を離れるもので、あるいはどこかで複数部門の数字を最適にまとめ上げる必要があって、その数字を作るまでに議論したことが重要だよなと考えています。
これが正しいのかそうでないのかは今でもわかりません。
事業の方向性を示す事業計画
予算の使われ方が、会社や個人の目標づくりや、社外へのIR資料になるために、どうしても極めて数字的(定量的)な計画になってしまうのも仕方がないかもしれません。
一方、創業融資や事業展開への補助金等で求められる計画は定性的な要素が多く、読んでいて、作っていて非常に面白いと思います。
創業であればゼロベースからの計画書、新規事業展開であっても大体が新たな取組の計画書になるため、いかにその計画が魅力的かというような定性的な説明で、定量面はその説明を補完する役割が主になります。
前者の「予算」が、既存事業が現在の延長に「この様なカーブを描く」、あるいは各種施策を打つことで「そのカーブが変わる(成長率や利益率のアップ等)」ことの説明と言えるでしょうか。
一方、後者の「事業計画」は、創業や新規事業であるため、「新しくこんなことをはじめますよ」といった方向性を示す内容になるはずです。
なぜなら、
- ターゲットは、現時点で満たされていないニーズや解決されていない課題で、
- 提供する方法も、新しい技術やスキームの活用や、既存技術やサービスでも他社が行わないような方法
でなければ、その市場に参入し、既存の競合他社ではなく自社が選ばれ、その結果持続的に成長していける、というストーリーは書けないはずです、理屈的には。
事業計画に必要なこと
そのため、この様に新規参入者かつ挑戦者と考えると、その事業計画、つまり実行プランには下記の様な要素が求められるのではないかと考えています。
商品やサービスに、他社がこれまで取り組んでこなかった、新規性がある
今まで他社や社会が見落としてきた、社会的な課題を解決する
あるいは、事業計画を読んでいて面白い、魅力的である、何だかサポート(助成金や補助金、あるいは他でも)したくなる。
最後に
いかがでしょうか。
折角、ゼロからのスタートなので、既存の成長カーブから脱出し、「今と少し違う社会を創造してワクワクする」計画になると面白いのではないかと個人的には考えています。
今回は、事業計画の大まかなところでした。
次回は、具体的な作り方や書き方を考えていきたいと思います。
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