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先日は、我が家の体操選手の試合がありました。
前回が3週間前で、今回があって、夏には全日本予選という大きな試合があります。
そのため、今回は、前回大会の反省をどのように改善し次回につなげるかという、重要なステップだったと思います。小学生の本人は目の前の試合に常に一生懸命でしょうが。

努力と成功の体験を積み上げる

前回は、評価された(点数が伸びた)演技の収穫と、練習で出来なくて試合でも失敗し気持ちの乱れを次の競技に引きずってしまった課題が明らかになった大会でもありました。

もっとも体操のことについては、両親は経験のない素人なので育成方針は100%ジムに任せています。
下手にコメントすると子供は混乱するだけだと思うので、とにかく信じ切るしかありません。

ただ当然、生活面や精神面でサポートできるのは家族だけかなと思っています。

前回大会の不安点は鉄棒のツイストだったので、倒立バーなるものを買って、不安がなくなるまで練習をできるようにしました。

今回は前回の反省を生かし、本人が練習と試合で最後までがんばった結果、過去5年間の体操人生で最も良い結果となりました。
鉄棒はあと1,2センチであわや、、と冷や冷やでした。

ここで重要なことは、努力したことや前回の反省点が、今回の成果につながったことです。

よく通過点と言うけれど

実は前回大会の後に書こうと思っていたことなので、何もおめでたいこのタイミングで、というのもあるけれど、ここしばらく考えていたことです。

今まで出来なかった技ができるようになることや、努力して評価されることは勝負事ゆえで、いい経験になるのではと思っています。
ただやはりあくまでも重要なのは、「結果」ではなく「過程」なのではないかと。

眼の前のことに打ち込んで充実した時間をより多く過ごすことで、試合の勝ち負けだけではなく、その毎日の積み重ねが今後の人生の大きな財産になるはずだと思っています。

これはきっと、ゴールを短期的に設定するのか、あるいは長期的に設定するかですね。

今は、小学生ながらも、「一日24時間では足りない」と思うくらいに、毎日練習し小学校の勉強も頑張っています。本人の性格ゆえもあるけど、これは本当に貴重な経験です。

そう言った意味では、親にとっての体操は、本人が「今」と「今後」の人生を楽しむための、同じに親も応援を楽しむための「手段」になるのではと思っています。

体操が人生の「目的」ではなくて、すばらしい時間や貴重な出会いの機会を与えてくれるものです。
仕事もこのレベルで取り組めると面白くなるはずです。

結果を出すためのアプローチ

ただ全力で打ち込むことの「その次」か「同じ位」に重要になるのは、やはりどの様に練習してどの様に戦えば勝てるかという、戦い方(戦略)やそれらを実施するコーチングやアプローチ(戦術)です。

コンサルティング的には、「多面的で漏れなくダブりのない練習方法を、優先順位をつけて実行、かつPDCAのサイクルをしっかりとまわす、」でしょうか。

当然、結果が伴えばより楽しくて、次への動機付けになります。
もし結果が出なくても、「理論的に、かつ情熱を持って打ち込み、あらゆる手を打ち尽くした」となれば、やりきった満足感は得られるように思います。

と、そんなことを我が家の体操選手の成長に照らし合わせながら考えてしまいました。