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「真面目に」とするとお叱りの言葉を受けるかもしれませんが、最近、コンサルティングの現場で「YouTuberになろうかな」といった声を社長さんから聞く機会が増えてきたので、ビジネス的な販売促進的な視点で考察しました。

また、最近Jリーグ関係の仕事があり、事前準備もあり昨年引退した那須大亮さんのチャンネルを大変おもしろく拝見したので、そこからの考察でもあります。

それから、私はYouTuberや関係者ではありませんので、あくまで外から見た意見とさせてもらいます。

元JリーガーのYouTuber

那須さんは2019年シーズンで引退していますが、2004年のアテネオリンピックに出場され、Jリーグでも横浜Fマリノス、東京ベルディ、ジュビロ磐田、柏レイソル、浦和レッズとビィッセル神戸と多くのチームを経験されています。

2018年7月の神戸在籍時に、チャンネルを開設し、YouTuberとしてデビューしています。当時の映像では、神戸の練習着や神戸のロゴが動画に出てきますが、クラブの理解・サポートを得てYouTuberとしてデビューしたようです。

チャネル登録者数が10万人を超え、Googleから銀の盾をもらった時の動画で、軌道に乗るまでの苦労話や、視聴者増の仕掛けも語られており面白いです。

那須大亮さんのチャンネルが面白い理由

サッカーという、専門分野かつ自分の好きなことを発信している

現在は引退されていますが、開設当時は現役でした。プロサッカー選手がサッカーについて語るので、明確でかつ当然とも思えますが、自分の得意分野で価値の高い情報発信をしやすい領域でもあります。

サッカーは多くの人に受け入れられやすい領域ですが、一方で発信者する側のライバルは多いかもしれません。ただ、その道のプロが自分の専門領域で発信するという点では、ビジネスでも参考にできる点があります。

サッカーや他の選手が好きな、人柄がにじみ出ている

那須さんは、いつも楽しそうに会話していて、その人柄の良さがにじみ出ています。

テレビとの比較になりますが、YouTubeならではの特徴と関係しているように思います。

カメラワークがなく、アップ画像が多い これは、スマフォ等の小さい画面で見られることを前提にしているためですね。
出演者が少ない → 画面の大きさと共に、テレビの様に企画を組んで予算を確保して多くの演者を集めるのは難しく、むしろ手軽に気軽に発信できるのが良いところでしょう。

上記から、基本的には発信者が中心となって終始画面で露出しているため、表情や仕草を含めた一挙手一投足から、人柄より伝わりやすくなると考えられます。言葉遣いや仕草などの表面的なところも大事ですが、語る中で垣間見えるその人の内面も重要ですね。

Jリーガーのここだけの話を引き出せる、ネットワーク

那須さんの最初の動画出演は、あのイニエスタ選手だそうです。
また、面白い動画は多くありますが、その中でもガンバ大阪の宇佐美選手と海外移籍に関する対談は、テレビや雑誌では知ることができないかもしれない、「価値が高い内容だなぁ」と思いました。

個人で持っているものを発信することでも面白い動画を作れると思いますが、やはり、対談などで「1+1=2、あるいは3,4」とすることでコンテンツはより充実します。そのためにも、自分のチャンネルに出てもらい、深い会話ができる良質な人間関係やコミュニケーション能力も重要ですね。

サッカー文化の発展を願う、ぶれない信念

YouTubeはともすると時間の浪費と、悪い印象で語られることがありますが、見る側にしても、ただ面白いだけではなく、共感できるものがあるから惹き込まれるのだと思います。

私も、「おすすめ動画をついつい見続けてしまう」ということがあります。ただ、数々ある動画やチャンネルの中で、安定的に視聴者数や登録者数を確保できているのは、やはり視聴者から見た時に「この人のチャンネルに来ると、この様な情報が得られる」というぶれない軸がある人ではないかと思っています。

こんな方々も(リサーチ、研究しました)

ホリエモン(堀江貴文)

テレビ、本や他SNSでも鋭い切り口で有名ですね。私も本を読むことが多かったので自然なながれで行き着きました。堀江さんにとっては、より身近な手軽に発信できるツールといった位置づけでしょうか?

カジサック(梶原雄太)

芸能人のYouTuberとして成功している代表格ではないでしょうか。基本的には芸能人をゲストとして対談型のチャンネルです。吉本興業のバックアップもあるようで、テレビのスピンオフと考えられるかもしれません。

ただし、カジサックの真剣さが伝わってくる人柄と、多分それがゲストに伝わって対談の熱量も高くなっている、テレビ番組では「企画になりにくい」「放送されにくい」内容の対談を聞くことができ、やはり人気ができる理由がわかるように思います。

中田敦彦のYouTube大学

私も多くの動画を見たわけではありませんが、こちらは中田さんの講義形式が多いのではないかと思います。本人も、事前に勉強をかなりして登録していると語っていました。

この場合は、動画の価値を高めるには、講義するコンテンツの選び方や、動画内でのコンテンツの組立や語り方がポイントになりますね

以上、ここの皆さんは芸能人のため、集客には非常に有利でしょうが、継続的な訪問者や再生回数を確保するには、発信する情報の価値を高めることと、リピーターになってもらいまた来てもらうためにはブレない信念や軸が必要だと考えられます。