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ロサンゼルスオリンピックの金メダリストの森末慎二さんが原作の、「ガンバ!Fly high」という漫画を知ってますか?

我が家の体操選手が友達から借りていて、進められるがまま、読んでみました。
今読んでいる漫画が宇宙兄弟で、その前になるとスラムダンク。
あとは最近、我が家のなでしこに買ってあげた、キャプテン翼かな。
普段はあまり漫画派ではありませんが、読んでいくと結構奥が深くて面白いんですよね。

体操日本復活を目指した漫画


この漫画の狙いは、日本の体操会の底上げでした。
1960年から1976年まで団体総合を連覇して世界を席巻していた日本の体操が、世界で勝てなくなり競技人口の減少に危機感を感じた森末さんが、競技の裾野を広げるため、体操の楽しさを伝えるために漫画家の菊池洋之と1994年に連載を開始したものでした。

我が家の体操選手に言わせると、流石に技の習得の速さは現実+αです。ただ技術的、精神的要素と、漫画の目指すところが、上手く融合されています。

技の習得や上達の段階では、人間工学的なアプローチで書かれていて、流石に真似はできなくても、「なるほど」と感じるところがあります。
精神面では、スラムダンクや宇宙兄弟にもある、普遍的に大切なところをつく、鋭さがあります。
競技やスポーツ、ビジネス限らず、何かに取り組む時に重要になる、「気持ちの持って行き方」に、そうだよなと改めての気づきをもらえます。

 楽しい体操

まだ読んでいる途中ですが、最もそうだよなと思わされるのが、作中で描かれている「楽しい体操」です。
とある大会で、主人公とそのコーチが取り組む楽しい体操が、勝つことだけを目的としたチームの無機質な非人間的な体操と真っ向勝負になるシーンがあります。

結末まで読んでいないので、その後の結果や展開はわかりませんが、ここは自分にとっての良い問いかけでした。「楽しむ」or「勝つ」のジレンマです。

そして、オリンピックの金メダリストのメッセージ故に、楽しむことの大切さに重さを感じもしました。

 

楽しむことが時間の質を上げ、成果を高める

スポーツであれビジネスであれ、目標に向けた日々の練習や細々とした仕事の積み上げは重要で、ビジネスはいかに「普通のコトを普通にやるか」が重要でになります。
他のチームや会社より、優れた練習や仕事のスタイルを持つことは、競争力の源泉となりえますね。

その日々の練習や業務の質を高めるには、やはり楽しみながら目の前のことに打ち込んでいる状況ではないでしょうか。

ガンバはそんなことを考えられる、大人にとっても良くできた漫画です。

 

組織でも一人一人が楽しむことは重要

サッカーの乾のインタビューを見ていても、やはり楽しむことを重視しているのが伝わってきます。
サッカーはより組織的なので、チームや戦術の目指す方向性と自分が楽しむことが必ずしも一致せず、ジレンマが生まれるのではないかもしれません。
ただ、ベテランの域に達し、より競争の厳しい海外で結果を出している選手のコメントですから、やはり重みがあります。

プロ故に観客からお金をもらう商売ですが、私はやはり、楽しそうに生き生きと取り組んでいる選手に自分を重ね合わせて、自分もチャレンジしようと思います。

 

まとめ

これらのことから、改めて、施策を提案する時には、やはり「楽しいそうと感じてもらいたい」を大事にしたいと考えています。

「ビジネスの現場はそんなに甘くないよ」とも思いますが、少なくとも長期的な戦略を考える時には自分自身を動機づける何かが必要でしょうし、短期的にも遊び心のようなものを忘れるといい仕事が出来ないように思います。

「飲みに行って話がまずみ、ほろ酔いも後押しして、新しい事業や戦略をワクワクしながら話す」、「その興奮が冷めらなぬ様に、次の日から実行に移す」
そんなコンサルティングの場を作りたいと思っています。

こう見ると高度成長期を支えた会社員が、仕事が終わった飲み屋に行ってまでも仕事の話をしていたのには、測定は難しそうですが、何かプラスの作用があったのではないでしょうか。

 

最後に、そして、なんと、内村航平選手と菊池洋之がタッグを組んだ「The Showman」という、現代版のガンバが昨年末から始まっています!

こちらも世界40連覇の王者のストーリーだから、大人でもわくわくしそうだ!