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今週の日経ビジネスは、AIによる経済環境の変化で、大変興味深いものでした。

 

テクノロジーに過度に警戒を感じる必要はないと思っていますが、世の中の変化に合わせて自分自身のドメインを変えていく必要はあるし、次世代へ子供達の将来を見据えた「育ち方」も変わってきているのかと思います。

 

日経ビジネスの№1937も是非どうぞ

 

工場の作業だけではなく、専門的な仕事の一部もAIが請負いつつある。

 

記事の中に、AIを活用した、新しいサービス(仕事)にチャットボットが書かれていました。

海外のサービスで駐車違反に意義申し立てができる「DoNotPay」と、日本の賃貸仲介業務をおこなうiettyです。

 

アメリカもそうでしたが、海外では、駐車違反などの通知に対して、裁判所に異議申し立てをし、罰金が免除されるケースが多くあるようです。

これまでは、専門家が行なっていたこれらの専門的な業務も、繰り返しで定型的なものは、AIがユーザーとのチャットを通じて代行できるというものです。

 

また、iettyも入居希望者から代表的な希望項目をチャットで聞いて、候補の物件を紹介するというものです。こちらは、考え方によっては、これまでwebにて入力していた検索項目がチャット形式になった、と見ることができるかもしれません。

しかしながら、少なくともチャットで会話している限りは、相手がAIだとは気づきにくいようです。

 

起業相談チャットボット、企業ライダーマモル

 

我らが、独立法人中小企業基盤整備機構もチャレンジという点では負けていません。(支援業務で役立つ情報を何時も頂いているので、この様に呼ばさせてもらいました。)

 

中小企業支援にAI活用と銘打った、「企業ライダーマモル」くんです。

LINEでお友達になることにより、起業に関するアドバイスをかなりのスピードで返してくれます。

先程の不動産仲介に似ているかもしれませんが、もともと用意されているメニューはありますが、その他にもチャットを通じ、こちらの質問に対しシステムが持つデータを何かしらのキーで抽出して、提示してくれます。

マモルくんが、人間に代わっておすすめの情報を秒速で探してくれると言ったイメージです。

兎に角早いです、即既読即レスです。

現在のマモルくんは、トライアル期間中で、ユーザーとの会話から予め準備した情報(施策)を提案してくれるスキームです。

今回のトライアルで多くの人が多くの会話をすると、提案の精度も上がってくるのでしょうか。ちなみに、本日現在ではお友達が4,600人位でした。

今年の秋に本稼働らしいので、その時にどうなっているか楽しみですね。

 

チャットボットの活用先

ビジネス雑誌の特集記事に出ていた技術が身近なところにあり驚きましたが、活用方法は多くあるなと思いました。

 

人間の感情に働きかける様な会話は難しいでしょうが、これらのチャットとデータを結びつけるプロセスと、即答ができるスピード感があると、いろいろなことに使えそうです。

 

私が思いついたところでは、観光案内に良いのではないでしょうか。

名所の一般的なデータを蓄積させておけば、誰でもウンチク等が楽しめそうに思えます。

2020年の東京オリンピックに向けた外国人向けの観光案内、外国語対応もチャットならお手の物のはずです。

 

他には、公的機関の手続きなどの案内にも使えそうです。

一般的に良くいく場所ではないので、わからないことがあっても、働いている方の手を停めずともある程度調べられそうです。

ここも外国語対応ですね。

アメリカでは、学校も含めた多くが英語とスペイン語のバイリンガル対応で、徹底していてすごいなと感心しました。

 

特に日本では、将来大幅に人手が不足するので、そういう面ではAIと上手くやっていきやすい環境にあるのかもしれません。