オールラウンダーという言葉に、少なからず憧れを抱いています。
リオ・オリンピックが終わった後位で、内村航平選手が東京オリンピックへ向けた意気込みで語っていました。
得意種目に絞ることで、練習の時間の使い方も、試合当日の体力配分も変わってくるとのことです。集中した種目の競争力は高まりますよね。
ただし、「一流の体操選手としては、6種目全てにチャレンジしてこそ」といった感じに語っていました。
強みや得意分野
以前も少し書きましたが、中小企業診断士には独占業務がないため、「何でも出来る(チャレンジ出来る)けど、気をつけないと何もできない(プロとして戦える領域がない)」、あるいは「自身の価値がいかせる領域が伝わりにくい」となると思います。
戦略の基本的な考え方では、「新規市場参入者は特定の領域にターゲットに絞って、限られた自社の経営資源を集中し投入する、迅速に戦略を展開する」になり、その通りと思います。
一方、組織として体力が付き規模が大きくなってくると、あまりにターゲットを絞り込むことが機会損失につながる可能性が出てくるため、商品・サービスの品揃えを増やし「範囲の経済性」を追求することが多くなります。
当然、私自身も強みを明確化して、強みを活用できる機会を得て、成果に上手く結び付けなければいけません。
診断士・コンサルタントとしてのオールラウンダー
ただ、私は診断士やコンサルタントとして、究極的にはオールラウンダーを目指したいと思っています。
もともと独占領域のない士業ですし、資格を目指す時から幅広く経営全般を学んでいるので、経営の悩み事や困り事にワンストップで対応していきたいと考えています。
現実的には、法務・財務・税務等の専門性が極めて高い分野では、他の士業の方々と連携する必要があるので、専門性を持ちながらも、組織運営全般を見ながら支援を行うのが目標です。
会社の機能や業務は分担されていても、施策を実施する上ではそれらが有機的に連携していく必要があるますから、支援者・提案者としては相手先企業の全体を見ている必要があります。
得意種目を作っておく必要はある
しかしながら、当然、「得意種目」を作っておく必要があると思っています。
幅広く対応はできても、「この人の一番の魅力はこれだ」と言ったアピールポイントや特徴がないと、やはり選んでもらえません。
これは、多分多くの業界で、何かを売る時には共通の課題になりますよね。
ここの戦略が磨きあがられてくると、「勝ちパターン」の様なものが作り上げられると思います。
ここでは野球が良い例になると思いますが、試合中盤でリードができたら、あとは「いつもの中継ぎ、セットアッパー、リリーフで確実に勝ちに行く」の様なイメージです。
さて肝心の私自身の得意種目ですが、
ものを「つくり」、「うる」
現場業務→計数管理→営業→計数管理と経験してきているので、製造と販売の計数管理を得意としています。現状分析に基づき戦略策定を行うので、原価の改善や販売・利益の拡大の提案を得意としています。
製造業が長いですが、かつてサービス業の経験があります。しかし、ここは業種にあまりとらわれず、幅広い業界に対応したいと考えます。
その業界ならではの常識や通例があると思いますが、「あまりそれにとらわれない」、「他業界のやり方を参考にする」、ことも重要であると考えています。
事業のグローバル化
北米とアジア諸を中心に営業を行ってきました。
もちろん各国の違いはありますが、海外に出ると、あらためて日本は特別な国だなと思います。
多くの面で良い方にです。
しかしながら、ビジネスを行う上では、良い環境の外に出ることになるので、チャレンジすることも多くなります。
一方で、海外市場の規模や機会は非常に魅力的です。
また、そもそも私が海外に出ようと考えたきっかけの一つに、「優秀な日本人と日本国内で競争するのは、やはり大変なのでは」というのがありました。
海外展開と一口に言っても、必要とされる支援は様々です。
この点も経験を積みながら自分の特徴として伸ばして行きたい領域です。
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