少し前のセミナーのネタとして働き方改革について調べ、自分なりにまとめました。
その時から「こうなんじゃないか、」と私が思う、働き方改革の狙いを書きたいと思います。
目次
「昔の働き方改革」は余暇時間の増加だった?
そもそも働き方改革がどこから来ているのかなと考えた時に「一億総活躍社会」にいきつきました。
かつて、日本人の平均的な労働時間が長かったため、余暇を増やすことで、「生活のバランスを改善しよう」、「消費を促進しよう」という狙いがあったと思います。
高度成長期さなかの1970年の日本の平均総労働時間は2239時間で、同年の米国は1902時間、英国は1937時間で、OECD加盟国の平均は1996時間と、日本人の働く時間は圧倒的に長かった。
16年の日本の総労働時間は1713時間と減少傾向にあるものの、ドイツの1363時間、英国の1676時間に比べるとまだ長い。
日経ビジネス №1935 P43より抜粋
しかしながら、昨今はやはり状況が変わってきていますよね。
今の働き方改革は、本当は、「もっと働きましょう」か?
一億総活躍社会の「成長と分配の好循環メカニズム」という点がポイントかなと思っています。
問題としては顕在化していますが、このまま労働人口が減少すると、今の社会構造を維持する働き手が不足します。
そのために、女性や年配の方の就業を増やし、働き手を確保しようと取り組んでいます。
ただ、これでも必要とされる働き手の確保にとどまり、成長と分配の好循環、つまり社会全体のアウトプットを増やすという点には不足するのかもしれません。
そこで次のステップが、いわゆる正社員で現在働いている人々にも、副業や兼業のダフルワークとして、現職プラスαの価値を生み出すように仕向けているのではないでしょうか。
つまり、GDPを伸ばし経済活動を活性化させるには、今働いている人も、「もっと働いてくれ」、ということかもしれません。
働き方改革は新しいことへの挑戦!の一面も
生産性の低い残業はせず、同じ仕事を短時間で仕上げることで、「余った?」あるいは「従来残業していた時間?」で、他のことをしてくれと言われているように、私は感じます。
あるいはもう少しこの仮定を掘り下げると、副業・兼業にトライさせることで、新しいことを学ぶ機会を促進させているのではないかとも。
技術的失業の回避策として
世の中の失業にはいくつかのタイプがあって、その中に「技術的失業」というものがあります。
端的には、世の中の技術的なトレンドにより、先細る技術や産業の就業機会が減るという点です。
この10年の変化の速さを見ていると、今の「ある会社が社会に提供している価値」が、いつまで続くかはわかりませんよね。
変化対応力のアップとして
大きな会社に属していると、社会の変化に対する個人としての対応力が落ちますよね。
組織の中で役割がありそんなに好きなことができるわけでもなく、いざという時には、組織からしたら変わりのヒトはいくらでもいるとも言えますし。
終身雇用に変わるモチベーションの維持
かつては、終身雇用の枠組みの中で、雇用によって将来に渡る安心した生活が確保され、会社の成長にあわせ自身もエラくなることが仕事への動機づけになりました。
しかし、ざっくりとですが、現在の多くの会社では、一般的には「働けば働いただけの見返りがある(昇進・昇格や給料の増加)」は実現しにくくなっていると思います。
実は、自分自身(人生)のマネジメントにつながる
その様な状況下では、社会の一員としては、新しいことを学び続けて、自分の提供できる価値を維持・向上していくことが重要だと思います。
これは、副業・兼業しようがしまいが関係のないことですが、新しいことをビジネス・モデル的に見るには、副業・兼業は非常に有効です。
何であってもですが、消費者のニーズや競合他社を理解し市場をしることが新規事業の計画には必要で、副業・兼業がその大きな機会になると思います。
しかも、本業があればリスクヘッジもできますから。
まずはその本業の働き方を少しスマートにすることが第一歩でしょうか。
副業・兼業の促進は、見方によっては、「おいおい、ダブルワークかよ」とも思えるかもしれませんが、私は色んな可能性が広がって面白いのではないかと思っています。
働き方や生き方の多様性も広げてくれるのではないでしょうか。
- 今までAをしていたが、新しいBにトライする。趣味をいかせると良いですね。
- 今まで身につけた技術を異なるもの融合させることで、A +Bで、新しいCを生み出す。
- 本業はAだが、Bの要素をふまえ、A´を生み出す。今多くの企業が取り組んでいるのはこれですね。
などなど、
後記
まったく個人的な解釈ではありますが、ここ数ヶ月考え続けていたことを、文章にしました。
まずは全体を書きたかったので、駆け足だったかもしれず、言葉の説明や補足が必要なところは、後日たしていきます。
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