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自分で仕事をしていると、販売戦略を考えるのはかなり楽しいパートだと思います。

短期的な目の前案件のワクワク感もあるけれど、中長期的なブランドやチャネル開拓をじっくり考えることは非常に楽しい作業です。

ビジネス創成期の付き合い方

よく言われることですが、他の士業に比べて中小企業診断士には、専門領域が少ないor実質ありません。

その点では、診断士になった直後に「どの様な仕事をどの様に取っていくか」が、自由度が高い一方で難しいのかなと思っています。

もともと会社員としてコンサルティング的役割で仕事をしていたとしても、その経験が使えるのは限定的なように思います。

そこでやはり大事なのが、経験や実績を積むことであり、先輩診断士のお手伝いや、研究会の様な所に所属しベテラン診断士の元でチームを組んで企業診断の実務を積むことです。

私も1年から2年目にかけては、この様な機会で多く勉強させてもらいました。

ただ、この様なビジネスの立ち上げは、診断士に限らず、多くの仕事で同じかなと思っています。

例えば、製造業がOEM生産や外注により、設備稼働を確保して生産や技術面のノウハウを蓄積していく、と言ったイメージでしょう。

ビジネスを立ち上げて、安定稼働させるためには、非常にありがたい存在です。

販路開拓の面白さ

現在(診断士4年目)の私は、先輩診断士から声をかけてもらったり、協会の公募案件に立候補して、仕事を頂いています。

仕事の内容を評価してもらい、別の案件で再び声をかけて頂いた時の、初めてのリピート案件が非常に嬉しかったのはよく覚えています。

一方で、最近は特に、自分のビジネスでは、どの様な商品をどうやって売って(提供して)いくかを考え、トライしながら試行錯誤中です。

ここは、会社にはない?、あるいは違った、面白さです。

ひとつの目安としては、案件を直接受注です。

ターゲットを絞って、戦略を考えて、実行と検証を繰り替えして、結果に導く、です。

これらのプロセスを磨き上げるのは、そこで生じる喜怒哀楽も含めて、個人事業の醍醐味だと思います。

Win-winの関係構築

もちろん一方で、これまで仕事を紹介してもらっていた組織や個人の方(発注元)との関係も重要ですし、より活用していきたいと考えています。

そこから直接的あるいは間接的に得られる人的ネットワークや知見、新しい領域で自分の専門分野を広げていくという点は、「完全な個人の事業」にないメリットになります。

企業に置き換えてみても、重要なことは、発注元と自社の力関係あり方だろうと考えています。

特定の顧客からの仕事に依存しないことが重要ですね。

また、個人事業の場合では、やはり個人で出来ることには、能力や仕事の負荷面で限界があると思うので、外部との連携は不可欠です。

この様な状況から、私が直販ビジネスの開拓と共に取り組んでいるのが、発注元への「持ち込み案件」です。

発注元の持つヒト・モノ・カネや情報の資源を活用して、個人では受けることが難しい案件に対応していけると面白いし、発注元との関係も発展的になるのではと思っています。

この点は、企業間でも同じですね、会社の持つ技術や生産能力の違い、販売などのネットワークの違いを埋め合わせることに、両社の関係を活用できると発注者と受注者を超えたWin-winな関係が築けると思っています。